魔の山とシューベルト

トーマス・マンの名著「魔の山」は、物語のラストでシューベルトの音楽が重要な役割を果たす。そんな事もあって、今日はシューベルトの最後の三つのソナタを、マンの魔の山と絡めて考察してみたい。
トーマス・マンの名著「魔の山」は、物語のラストでシューベルトの音楽が重要な役割を果たす。そんな事もあって、今日はシューベルトの最後の三つのソナタを、マンの魔の山と絡めて考察してみたい。
この夏には、20番のソナタを上野の東京文化会館で弾きます。他の素晴らしいピアニストたちと、シューベルトのソナタ全曲を弾き繋いでまいりますので、ぜひ会場にお越しいただけたら嬉しいです。
ベートーヴェンのピアノソナタといえば、ピアニストの新約聖書と称されるほど、重要な作品群です。200年以上弾き継がれているものだけに、どのように対峙するか、迷い、悩まないピアニストはいないのでは?今回の演奏会でも、32人それぞれに、実に多様なアプローチがみられました。ここでひとつ、「伝統か? 個性か?」という問いを提出してみたいと思います。