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カーネギーホール演奏旅行記

魔法が溶けてしまった。

 2025年10月6日、約1週間のアメリカ演奏旅行を終え無事帰国。有難いことに事故もなく、NYでひいた喉風邪はまだ直らないが、また普段の日常に戻っている。手元に残るのは輝くクリスタルトロフィー。クリスタルトロフィーが、片方残ったガラスの靴に見える。気分は12時を過ぎたシンデレラだ。

旅程と目的

 今回のアメリカ訪問の目的は、スペシャルヴェニュ国際コンクールで第1位を受賞したため、その受賞リサイタルに出演すること。 会場はカーネギーホールとサンフランシスコのオペラハウス。アメリカの東の端から西の端までアメリカ大陸を横断するダイナミックな旅程に、胸躍らすと同時に、 航空券やホテル、練習室の手配など準備は複雑で大変だった。コンクールがHISと提携しており、その力を借りられたのはとても有難かった。特に、サンフランシスコの練習室は、日本でインターネット検索をしてもあまり情報がないこともあり、予約から利用方法まで丁寧に日本語で教えてくれたHISのアメリカ支店にはとても感謝している。

コンクールにチャレンジしようと思った理由

 大人になってから、改めてコンクールに応募してみようと思った理由は、もっといろいろな場所やお客様の前で演奏したいと思ったから。数あるコンクールの中から、受賞したらコンサートに出演できるものを、と選んでエントリーしたのがこのコンクールだった。これほど華やかで明るいコンクールは初めて、というのが参加してみての感想だ。優劣を競い合わせて優勝者を顕彰することよりも、各々の音楽活動を励まし、夢を与える事に重きを置いているように感じた。

リサイタルについて

 さて、ここで受賞リサイタルの模様についてご紹介したい。

カーネギーホール

 カーネギーホールの魅力は、何といってもそのネームバリューではないだろうか? 立地もマンハッタンの中心に位置し、セントラルパークには歩いて10分。世界的な舞台に立てる喜びを感じられる、唯一無二のホールだ。バックステージドア前は、喜びに旨を躍らせる今回の出演者とその家族が、写真撮影するのに沸いていた。ホール内部は、シャンデリアが美しく、スタイリッシュな雰囲気。残響は控えめで、音の一つ一つがクリアに聞こえるホールだった。

サンフランシスコオペラハウス

 サンフランシスコのオペラハウスは、まるで宮殿!その豪華さに息をのんだ。グリーンルームという名の通り、ミントグリーンの壁が大変美しく、白や金色の装飾に彩られ豪華絢爛。天井も高く、残響がとても長い。豊かな響きは演奏していて、とても良い気分にしてくれる。窓は開放され、日が差し込み、秋の風が吹く中でのリサイタル。多少肌寒くはあったが、雰囲気・弾き心地が最高で、もう一度弾けるなら、迷わずこのホールを選ぶほど素晴らしい会場であった。

出演者

 カーネギーホールの出演者は27人。9歳から16歳の学生が約8割を占め、大人が6人(大人のうち、ピアノは2人)。国籍も年齢も楽器も多様で、時間の都合もあり演奏時間は一人4分程度でどんどん進んでいくので、聴いていて飽きず、あっという間の2時間だった。バックステージでは、子供の参加者たちが早くも仲良しになっている。子供同士がすぐ友達になれるのは、万国共通なのだろうか。お互いの演奏を「good job!」と励ましあうなど終始和やかで、何より皆、この舞台に立てることの喜びに、きらきらした目をしていた。

 サンフランシスコは、フライトの都合で残念ながら早退したため、他の参加者の演奏が聴けなかったのだが、出演はNYと同じく30名ほど、2時間にわたるリサイタルだった。

観客

 客層は両ホールとも、人数や開場開演前の雰囲気から察するに、ほぼ出演者の家族・友人・知人だったようだ。観客席の雰囲気は温かく、皆自分の応援する出演者以外へも惜しみない歓声を送り、盛り上がっている様子で、私も見知らぬからからブラボーの掛け声を頂戴し、嬉しく思った。表彰式で観客席の方を向いている時間が数十分あったが、皆満面の笑みで、出演者の頑張りを応援し、喜んでくれている雰囲気だった。その中には私の家族も。 私一人では心もとないということで、無理してついてきてくれた家族に心から感謝している。サンフランシスコの会場近くで、偶然ハープの参加者と出くわしたが、身長以上ある大きな楽器を毛布にくるみ、会場まで家族総出で運んでいた。どうやって飛行機に乗せてきたのだろう? 繊細な楽器が壊れないか、たくさん張ってある弦が切れないか、さぞ心配もあった事だろう。華やかな音楽活動の裏に、多大な家族の愛とサポートがあることを、改めて感じた瞬間だった。

練習室

 海外の演奏会、コンクール、留学試験などで気になるのが、現地のレンタル練習室だろう。参考に、今回利用したスタジオを紹介する。

NY ADMA Studio Rentals

 カーネギーホールから徒歩5分の好立地にあるスタジオは、一見音楽スタジオとはわからない外観のビルにあるので、練習時間が限られる海外においては、観光の途中にでも事前に下見しておくことをお勧めする。アップライトピアノ一部屋1時間22ドル。受付で写真付きID(免許証など)と引き換えにスタジオのカードキーをもらい入室。ピアノはKAWAIだった。借りた部屋には残念ながらピアノ椅子がなく、よくベランダなどに置いてあるプラスチック製の椅子がいくつかあったので、それを2段重ねにして座ったが、グラグラする上に、私の体には低すぎるため、あまり練習にならなかったというのが感想だ。防音室になっていないようで、別の部屋の音が筒抜けなのも気になった。ミュージカルの聖地ブロードウェイが近いせいか、歌の練習をしている人が多かった。

サンフランシスコ Community Music Center

 小さなフラワーガーデンがある、かわいらしい風貌のサンフランシスコの住居といった趣。アップライトピアノ一部屋1時間25ドルと、NYより若干高い。受付の女性がとてもフレンドリーで優しく、日本から来た経緯やフィッシャーマンズワーフのお勧めメニュー(彼女はエビ推しだそうだ。)まで話が弾む。スタジオまで案内してもらい、練習開始。今度はYAMAHAのピアノだった。ピアノ椅子はあるが、高さ調節できないベンチタイプ。NYよりはピアノの質や響きが良かったが、やはり椅子の関係で、本格的な練習は難しかった。(椅子の高さが異なると、体の使い方が全く変わるため。)

 海外での演奏は、上記のように十分な練習ができない事がある他、体力的にも万全とは言えない(長時間の飛行機は体に負担をかけるし、時差で変な時間に眠くなる。)ことがあるので、できれば眠ってても弾けるくらいの自分の十八番をプログラミングすることをお勧めする。

文化的な気づき

 さて、アメリカで数日過ごし、様々な文化的な違いを感じたが、中でも一番印象的だったのは、コミュケーションスタイルだ。

グッド!パーフェクト! ナイス!

ちょっとした受け答えに、返って来るリアクションが、こちらが気恥ずかしくなるほど、ポジティブで明るいのだ。

「あなたの部屋は11階だよ。」

「わかりました。」

「ベリー ナイス!」             

クレジットカードの認証が通っても、

「パーフェクト!」

 どうやらアメリカでは、相手の話に対して積極的に肯定する表現が多く使われるようだ。そこに特段深い意味が込められているわけではなく、とりあえずポジティブに返して、明るく前向きな雰囲気を作ろうという、文化的傾向を感じた。日本では、めったやたらに「素晴らしい!」と連呼していると、信用を失いかねないが…(笑)異文化コミュニケーションの勉強になった。

訪問地の様子(NY)

 今回は中1と小3の子供連れ。彼らの感想をもとに、これから子供と一緒にNYへ旅行する家族の方向けに、良かった観光地ベスト3を紹介する。

NY子連れにおすすめスポット ベスト3

第3位 無料フェリーに乗って自由の女神を見る

 アメリカと言えば、やっぱり自由の女神!これを見ないと、子供たちも自分がどこへ行ったかわからない(笑)、というわけで、アメリカへ子供ときたらおすすめなのが、無料フェリーだ。マンハッタンの南端から、24時間30分毎に無料の大型フェリーが出ている。私が行ったのは平日の10時だったが、乗車時に大きな列を作るものの、乗ってしまえは船内が広く、席に余裕があった。自由の女神も近く見えるし、マンハッタンの高層ビル群は感動的。結局席には1度も座らず、ずっとデッキで風景を楽しんだ。

第2位 アメリカ自然史博物館

 恐竜の骨の大きさにびっくり!広い展示室から顔がはみ出しているものも!夜のリサイタルを控えていたので、とりあえず恐竜だけ見ようと思って入ったが、宝石(鉱物)や昆虫など、色々興味を惹かれ、結局2時間ほど滞在。我が家の子供に人気だったのは、蜂のコーナー。巣をイメージした展示室にタッチパネル式ゲームまで!うちの子供はこれがお気に入りで、いつまでもそこで遊んでいた。私が気に入ったのは、宝石(鉱物)コーナー。巨大な紫水晶は圧巻だ!赤、緑、青、紫、黄色と、色とりどりの鉱物原石と、それを使ったジュエリーが展示され、とても華やか。ダイヤのネックレスを付けて歌うマリアカラスを想像させた。

第1位 セントラルパーク遊具エリア

 あまり知られていないが、セントラルパークには、ヘックシャー・プレイグラウンド(Heckscher Playground)という遊具アリアがある。広々とした広場も素敵だが、子供にはやっぱり遊具が必要!ということで、行ってみると、日本のものより急こう配の滑り台や、妙に椅子が高い位置にあるブランコなど、大人が見ていてもなかなか面白かった。リスが出現するのも楽しい。リスを見つけたり、遊具で遊んだり。タイムズスクエアの喧騒は刺激的だが、小さな子供を連れているとやはり緊張するもので(フレンドリーに娘に話しかけてきた着ぐるみゴリラと写真撮影する羽目になり、ショーフィーを要求され20ドル取られた…(涙))、公園は子供にとっても大人にとっても癒しの空間だった。

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訪問地の様子(サンフランシスコ)

 サンフランシスコ訪問において、リサイタル以外にもう一つの楽しみにしていたのは、ミニオンズの映画で見た風景を巡る事。2022年公開の映画『ミニオンズフィーバー』はサンフランシスコが舞台。日本で子供たちと飽きるほど見ていたので、映画で描かれる急な坂・満員のケーブルカー・赤提灯が華やかなチャイナタウンが見られるのを、とても楽しみにしていた。訪れてみると、本当に映画そのものの風景に出会え、大感激! 更に大好きなカンフーマスターの店に良く似た鍼灸院まで発見!

 実際訪ねてわかったのだが、この都市には、本当に多様な乗り物が走っている。有名なケーブルカーの他、ケーブルカーと勘違いしそうな風貌の路面電車、バス、バスに似てるが架線がついている (リードを 付けられた飼い犬の様!) 乗り物、地下鉄など。

 中でも一番驚いたのは、自動運転タクシーだ。パトカーのような車が来たなと思ったら、ん?誰も乗っていない! 運転席にも後部座席にも、誰も乗っていない車が、普通に目の前を通り過ぎていくのだ。しかもすごい頻度。2~3分に一台は見かけただろうか、時には2台連続して来ることも。これはGoogle傘下のWaymoが提供する自動運転タクシーだということが、調べるとわかった。(下記画像クリックで運転の様子をご覧あれ。)サンフランシスコでは現在、Waymoの自動運転車が日常風景の一部となっており、UberやLyftよりも安価で便利な移動手段として利用されているようだ。 実際、ニューヨークであれほどたくさん見た黄色のタクシーが全然いない! 私 は配車アプリをスマホに入れていなかったせいで、タクシーを捕まえることが出来ず、四苦八苦することになる(詳しくは後述)。

 日本でも自動運転の普及・発展に意欲があるのは周知のとおり。しかし、サンフランシスコと比べると、かなり遅れている印象だ。私は9月に2025 大阪・関西万博で、Osaka Metroの自動運転バス (Waymo と同じレベル4相当)を目撃したが、決められたルートのみを、ゆっくりとしたスピードで、車内添乗員の監視の下運行していた。またつい最近、サンフランシスコと全く同じWaymo車両(実証実験中と表示有)を品川付近で見かけたが、運転席に人が乗車している状態。 サンフランシスコで見た、路面電車、ケーブルカー、バスが入り乱れる中を、ビュンビュン飛ばす (おまけに車間距離も短め。) 完全無人の自動運転車とは比べ物にならない。Waymoが、サンフランシスコ市内全域で世界最 高水準の自動運転タクシーサービス展開できているのは、2014年から公道試験を開始し、約10年かけて社会実装に至った成果だとのこと。現在はまだ実証実験の枠を出ない東京にも、10年後には、ビュンビュン自動運転車が走っているかもしれない。

 さて、先ほど、タクシーをアプリなしでは捕まえられず、四苦八苦したと書いたが、その珍道中の様子を、オペラハウス近くの宿泊ホテル→ミッション地区の練習室→観光地フィッシャーマンズワーフへの移動を例に振り返りたい。

珍道中その1 宿泊ホテル→ミッション地区の練習室

 立派な建物が並ぶシビックセンターあたりから、雑多な雰囲気のある(派手な落書き・ごみが道に散乱)ミッション地区まで、徒歩40分。歩きながら、どんどんまちの雰囲気が変わっていくのが興味深かった。まるで皇居や国会議事堂といったエリアから、数分で下町に突入する感じ。私が歩いたバン・ネス・ストリートは、給油スタンドや整備工場といった車関係の産業が多いようで、働くヒスパニック系の女性たち (話しているのはスペイン語?) が、忙しそうに車を拭いていたのが印象的。また、観光地のショップとは異なる、地元民に愛されていそうなスーパーが見られたのも興味深かった。大きな緑のさやに入っている豆のような野菜が人気の様で、見ると皆一生懸命ビニール袋に押し込んでいる。各家庭でどのように料理されるのだろうか。珍しいと言えば、サボテンの葉が一枚99セントで売られていたこと! こちらも、どのように食べるのか、とげの処理はどうするのか、気になる限りだ。

珍道中その2 ミッション地区の練習室→観光地フィッシャーマンズワーフ

 朝九時にホテルを出てから40分歩き、飲まず食わず(NYのマンハッタンの感覚で、途中コーヒースタンドでコーヒーとベーグルを買おうと思っていたら予想に反して全くなく、サボテン他が店頭に並んだスーパーしかなかったので・・・)のまま2時間練習したので、さすがに疲れ、家族が待つ観光地フィッシャーマンズワーフまで地下鉄とケーブルカーを使うことに。最寄りの地下鉄の駅に無事到着してからが、珍道中の始まりだった。まず、切符をどう買えば良いかわからない!どうやら切符単体で買うことはできず、スイカのようなチャージ式カードを3ドルで買ったうえで、乗る区間の料金をチャージしなければならなかったのだが、それを理解して買うまで、息子と2人で15分以上格闘 (笑)。券売機のボタンを押すと鳴るエラー音が、日本で聞いたこともないような「ブッ」というなんとも言えない異音で、その奇妙な音にびびりながら、あらゆるボタンを順番に押してもだめ。現金からカードに変えてもカードが読み込みエラーでまただめ。そうこうするうちに、入れていた現金の金額が少なすぎたからだめだったのだと気づき(前述の3ドルカード分が必要なため)、 10ドル札を入れたら、今度はおつりが出ず7ドルチャージされるとの表示が。 2駅乗るだけなのに1500円(1ドル=約150円)は懐に痛いため、ぴったりの金額 の現金を探すもない。ふと見ると、「Change」と書かれた鉄製の金庫の様な風貌の両替機が!やめておけと止める息子を振り切り(笑)、しかし内心冷や冷やしながら20ドル札を投入してみると、両替機の取り出し口に向かって、ヒラヒラと5ドル札が4枚降ってくるではないか!降ってくるという表現がぴったりなその様子に(取り出し口が広いせいか?) 思わず吹き出しつつ、ようやく、 6ドルを券売機に入れて無事購入。ケーブルカーの出発駅であるパウエルストリート駅まで無事着くことができたのだった。

 さて、次はお楽しみのケーブルカー、と思ったら激混みで乗れない。慌ててタクシーを探すが、前述の通りアプリ文化の都市で流しのタクシーは捕まらない。とここで、Z世代の息子の検索能力が真価を発揮!(いつもスマホばかり見るなと叱ってごめんね…)現地の乗換案内サイトで情報を取得し、偶然今立っているバス停に、あと3分でやって来るFという何か (バスか路面電車か定かではない) に乗れば、 約20分で目的のフィッシャーマンズワーフに着くらしい。来た! 確かにFと書いてある(笑) 息子情報によると料金は8ドルということなので、16ドルを握りしめ運転手に見せるが、しっしっと追い払われる。 後払いなのか? 後部から乗れという事なのか? 追い払われた意味がよくわからず、とりあえず後部のドアから乗車し、他の乗客に促され着席。無賃乗車をしているのではないかという恐怖感を抱きながら揺られていると、同じように不慣れな観光客が、次々運転手に手を振られて、首をかしげながら着席している。どうやら支払い方がわからないのは私たち だけではないようだ。ほっとして車窓をみていると、海が見えてくる。雲一つない青空に、青い海。アメリカ西海岸の明るい陽射しが差している。観覧車や遊覧船が見え、まるでテーマパークのような趣だ。待ちわびた家族と無事再開。約束していた時間は1時間ほど過ぎていた。腹ペコ状態でシーフード屋台でむさぼるように食べた海老、蟹の美味しかった事! 忘れられない珍道中となった。

アメリカンビューティー・ショッピングなど

 真っ赤な唇!秋なのにノースリーブに超ミニスカート!NYでは、街行く人のメイクのダイナミックさ、ファッションの大胆さに見惚れた。髪型も多様で、頭全体にお団子を作った様子は、まるで宇宙船かなにかのようだ。ちなみに飛行機でマトリックスを見たら、モーフィアスの恋人が同じ髪型をしていた(笑)

 ショッピングも旅の大きな楽しみにと一つ。ただ、私が行った時には1ドル=149円で、同じものを買うなら、日本の方が安い。日本で買えないものを狙うのがおすすめだ。例えば、TOM FORDの口紅。日本の百貨店で売り切れの人気色が買えたのは嬉しかった。サンフランシスコのメイシーズでは、パスポートを提示すると30%の割引が適用される。アメリカはドレスを着るシーンが日本よりも多いのだろうか?フォーマルドレス売り場が広く充実していて、日本より安い!(ロングドレスが定価で300ドル程。)NY発祥のブランド、xscapeADRIANNA PAPELLのドレスが、雑多にハンガーにギュウギュウに掛けられ半額で売られており、パスポート割引も併用して格安で手に入った。

 今回割と毎日忙しい行程の中で、唯一時間が有り余っていたのは乗り継ぎのロサンゼルス空港。乗継便出発まで7時間あり、街中へ出る勇気も出ず、空港内で過ごしたのが、土産店、書店、ブランドショップ、免税店、飲食店などが充実、机付きのソファーもたくさんあって、とても快適だった。そこで見つけたのは、アメリカンハンドクラフトと表示されたネックレス。ブルーベリーとタイムを模したネックレスは繊細な作りで、メイシーズで買ったドレスを合わせるのが楽しみだ。

おわりに

 さて、ここまで長文になったが、今回のアメリカ演奏旅行を振り返ってみた。目的はピアノ演奏だったのだが、振り返ってみればそれ以外の実りも多い旅になった。改めて、今回渡米のきっかけになったコンクールに感謝するとともに、それを応援してくれた家族、友人に感謝したい。


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